看護師が知っておきたい脳出血と嚥下障害

脳出血の原因

脳出血は、脳の細い血管が破れ、
脳の中に出血が起きた状態です。

 

脳出血のもっとも多い原因は高血圧で、
血圧の高い状態が長期間続くと、
脳内の細い動脈が壊死します。

 

すると、小さなこぶ(動脈瘤)が形成され、
その瘤が破裂すると出血が起こり、脳出血となります。

 

脳出血が起きると、動脈瘤からあふれ出た血液が血腫となって脳実質を破壊します。

 

さらに脳浮腫や循環障害によって脳の働きが障害され、
麻痺や呼吸障害、意識障害、感覚麻痺などの障害が起こります。

出血の部位と症状>

脳出血が最も起こりやすい部位は、「被殻」です。

 

脳出血が起きる率としては、
「被殻」が50%、続いて「視床」30%、「橋」10%、
「小脳」10%、「皮質下」数%となっています。

 

また、脳出血は、日中の活動時や食事中に突然起こるという特徴があります。

 

出血の部位と血腫の大きさによって症状は異なります。

 

 

出血部位とみられる症状

視床:感覚情報の中継点

 

病巣と反対側の片麻痺と感覚障害が起こります。

 

橋:意識の中枢、呼吸中枢

 

意識障害、呼吸障害、四肢麻痺、感覚障害が起こります。

 

皮質下

 

突然の頭痛やてんかん発作のほか、
出血部位によって異なる症状が出現します。

 

被殻

 

病巣の反対側の片麻痺と感覚障害が起こります。

 

病巣が優位半球にある場合は失語、
病巣が劣位半球にある場合は失認、失行などが起こります。

 

小脳:運動調整中枢

 

激しい頭痛や繰り返す嘔吐、回転性のめまい、
起立、歩行困難(運動麻痺はない)などが起こります。

 

* 小脳のある後蓋のスペースは狭いので、
 出血によってすぐに内圧があがるので、
 頭痛や嘔吐が起こります。